ミニチュア美術館を作って、色々なものを巨大アートにしてみた!
こんにちは。Mozuです。
先日、久しぶりに美術館に行ってきました。そこで見た巨大アートが凄かったんです!
大きい!!
展示室に入ると、目に飛び込んでくる巨大なドロップス。
何でも巨大になると面白いものですね。僕もいつか巨大アート作ってみたいな〜と思いました。
・・・と、見せかけて〜
そう!
"ミニチュアの美術館"を作って、本物のドロップスを巨大アートにしていたんです!!
今回制作したのは、「何でも巨大アートになるミニチュア美術館」。
この発想を思いついたのは、2018年の暮れ。
ミニチュア作品に一円玉を置くと、まるで巨大な一円玉のように見えます。
それを見て、「この現象は何か作品に使えないかな」と思ったのがきっかけでした。
・ミニチュア美術館の設計図
アイデアを思いついたら、さっそく設計図を書いていきます。
この段階で、脳内にある完成図をどこまで引き出せるかがポイントになります。
また、制作を進める上で起こりうる問題を予想して書き出しておくのも大切です。この作品の場合、壁に展示する絵画が写真展のようにならないよう注意しました。
・試作品
「1ヶ月もかけて作ったのに、完成してみたら全然面白くない!」という最悪の事態を防ぐために、最初に「この作品は本当に時間をかけて作る価値があるか」を見極める試作品を作ります。
脳内では面白くても、形にすると全く面白くないことがほとんどです。
必ず、この段階で面白いことを確信してから、制作に進みましょう。
ダンボールの上の面に穴を開けて、
中にルービックキューブと人形をセット。カメラを中に入れてみると…
大方狙い通り、巨大な空間のように見えました!(壁の絵画はフリー画像を合成しています)
・ミニチュア絵画の制作
次に、展示するミニチュア絵画を作っていきます。既に世に出ている絵画ばかりではつまらないので※、自分で撮影した写真やフリー素材を加工して、絵画っぽく仕上げてみました。
※上段左から2番目の作品と中央のライオンのみ、著作権フリーの絵画を使用しています。
プリントアウトして、額に飾っていきます。この額作りにとても時間がかかりました。
この額は、黒い厚紙の真ん中を切り抜き、そこに紙をはめて作っています。仕事の合間に進めているので、この額を全て作るだけで2週間くらいかかっています。
・ミニチュア美術館本体の制作
ミニチュア美術館の本体を作っていきます。ここからは手順が多いので箇条書きで。
- 床・壁・天井は、世界堂で売っている木製パネル(裏に補強が入っている板)を使用。
- 床の布はしっかり張ってパネルのサイドに釘で打ち付けて固定(最初、木工ボンドで張ったら布に滲んでぐちゃぐちゃになってしまいました)。
- 壁紙は、これまた世界堂で売っている「イラストレーションボード(KMKケント)」を使用。黒い幅木は塗装で再現。
- 先ほど制作した絵画を両面テープで壁に貼っていきます。貼る高さや絵画同士の幅に気を使いました。
この4行程だけで1週間ほどかかっています。
そして、できたのがこちら!
う〜ん…
あれ…?あんまり本物の美術館には見えないな…ローディも巨大には見えない
…そもそもこのアイデアって面白いのかな…いや、うん多分大丈夫。…電飾したら一気にそれっぽくなるはず!
…頼む面白くなってくれ(眠れぬ深夜2時)
・LEDを使った電飾
本体ができたら、電飾をしていきます。今まで最大3つのLEDしか光らせたことのない僕にとって、10個以上光らせるのは挑戦でした。
まず1個。おぉ、なんか美術館っぽい雰囲気になったかも…!よし、この調子でどんどん電飾していくぞ〜!
でもちょっと色が青すぎたので、LED本体に薄めた黄色を塗りました。
スポットライトのカバーは、LEDをプラパイプで覆って再現しています。
2日かけて15個全部の電飾が終わりました!
さー、うまく光ってくれるかな〜。ドキドキしながらコンセントに繋ぐと…!
パッ
おぉー!いいじゃん!!
ようやく、最初脳内にあった完成図が見えてきました。ここまできたらあと一息!
あーようやく安心した…
・フィギュアの塗装
作品を鑑賞している人を足していきます。
今回は、「Preiser」という、海外のメーカーのフィギュアを使用しました。スケールは1/45です。
塗装済みで販売しているのはありがたいのですが、今回は日本の美術館が作りたかったので、髪や服の色を塗り直して、なんとなく日本人っぽい感じにしました。
男性の背中が寂しかったので、プラ板と黒い紙でバッグを作ってあげています。
小物の追加や、髪の色や女性のブーツの色を変えるだけでずいぶん日本人っぽくなりました。
さて、これで全てのパーツは揃いました。ミニチュア美術館を作り始めて1ヶ月。いよいよ待望の「遊ぶ時間」です!
・撮影!
さっそく相棒とスーパーに買い物に行き、「これ巨大アートにしたら面白いんじゃない!?」「それ絶対面白い!」と店内を歩き回りました。凄く楽しかった!いやー、これがしたかった!!
ワクワクしながら仕事場に帰って、いよいよ撮影開始です!
なお、撮影に使った食材やお菓子は、この後全てスタッフが美味しくいただきました。
・ミニチュア美術館で色々なものを巨大アートにしてみた!
休日に美術館にやってきた一組のカップルが、巨大なエリンギのオブジェに圧倒されている────
僕が見たかった光景を、ようやく見ることができた。
苦労して取り付けた15のLEDが点灯した瞬間は感動したし、ただのエリンギを中に入れて、スマホ越しに巨大アートに見えた瞬間は震えた。
僕は、制作の苦労が一瞬にして無になるこの瞬間が好きだ。
ミニチュアの美術館は、撮影のマジックによって広大な空間になった。
ミニチュアを本物に見せる撮影のコツは、「ミニチュアの中に住んでいる人の目線の高さ」にカメラを持っていくことだ。
さぁ、他のアイデアも見ていこう!
あーやばいむちゃくちゃ楽しい!!!!次は何撮ろうかな!
あ!そうだ
動画も撮ってみよう!!
※なお、撮影に使用した食品やお菓子は全て、この後スタッフが美味しくいただきました。
動画で遊んでみよう!
と、動画もこの記事内で紹介したかったのですが、諸事情ありましてまた次の記事で紹介します。
なるべく早く更新しますね〜!
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
楽しんでいただけましたでしょうか。
それではまた!
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ピノやま (日曜日, 15 8月 2021 15:34)
すごいです!素敵です!
すみれ (水曜日, 01 6月 2022 20:02)
ふぉー
とっても素敵
モカ (水曜日, 01 2月 2023 15:40)
こんなにすごいこと思いつかなかったので素晴らしいと思います!!
サン (水曜日, 24 5月 2023)
めっちゃ面白いですね。
エリンギの存在感もすごくて
思わずクスクスわらっていました。
スギヤマ (火曜日, 03 10月 2023 03:41)
とても感動しました。
自分が架空の美術館で巨大アートに接しているたという疑似体験ができました。
とてもリアルでとても鮮明でした。
ジルイリ (月曜日, 25 3月 2024 12:39)
十和田現代美術館を思いだしました、楽しいですね。
ミニチュア好き (火曜日, 30 4月 2024 11:32)
凄し